2022.08.29

Collection Story – “The Unknown”の世界

glamb秋コレクション“The Unknown”
デザインに込められた世界観
その一部をご紹介

 

GB0322 / JKT08
Unknown Denim M65
Color:Indigo, Black / Price:35,200

無数の飛散は芸術家の足跡
ミュージシャンが走り書いた歌詞の断片、画家がノートに残したデッサン。芸術家が作品を作り上げる様子を目撃するというのは多くの場合において叶いようのない贅沢だが、資料として残った彼らのラフには創作の感触が生々しく刻まれている。今季、glambが作り上げたのはテキスタイルにスプラッシュが激しく飛び散るブルゾン。この一着を通してブランドが表現するのは描き上げられた絵画の向かい側、未完の作品を生み出そうとキャンバスに向かう作家の姿そのもの。降りかかる火の粉に目もくれずに人生を賭して創作に没頭する、今季の人物像がここに凝縮されています。

 

GB0322 / P02
Grunge Stich Painter Pants
Color:Light indigo / Price:29,150

表現者の相棒
作業場から出てきた姿はまるで着の身着のまま。一見すると服装に無頓着に見えながら、装いの隙間からは作家としての類まれな感性が滲み出る。そんな人物像をリペアステッチで表現したペインターパンツ。佇まいはファッションとノンファッションのバランス感を追求。デザイン性とヴィンテージ性の両方を立たせることでヴィジュアルにリアリティを生み出しました。作家の創作活動を妨げないようにというイメージから、生地にはライトオンスデニムを用いてイージーな着用感に。洋服というよりは道具として扱いたい、そんな仕上がりは創作の現場のみならずストリートでも素晴らしい相棒となるでしょう。

 

GB0322 / JKT03
Unknown Reversible JKT
Color:Multi, Black / Price:40,150

リバーシブルに込めたパンクスピリット
20世紀アメリカ文学界の異端児、チャールズ・ブコウスキー。酒に賭博、そして女たちを描いた作品は「パンクの元祖」と称されるが、執筆が軌道に乗る50歳まで彼が郵便局員であったのは有名な話。労働と創作を両立しながら大成した芸術家は数多い。埃に満ちた生活の中でも創作を止めなかった芸術家たちへのオマージュを込め、今季glambが作り上げたのがこのリバーシブル。片面はオールドスクールなワークジャケットながら、もう片面はボアとキルティングによるワイルドなバイカースタイル。周囲の雑音に惑わされず、ぶれない自分を持つことは、20世紀よりもむしろ今、この時代にこそ必要なこと。

 

GB0322 / CS10
Damaged Layered CS
Color:Black, White / Price:19,250

時の流れをデザインに変えて
ここまでのアイテムが“無名な者”というコレクションテーマから生まれたものであったのに対し、このDamaged Layered CSはglambの洋服作りを結晶にした作品性あるピース。目を奪う3重のレイヤードはそれぞれのパーツを別々に切り出し、ほつれを加え、縫製するという一つ一つの工程を大切に作り上げたもの。ブランドが掲げる「グランジ」の精神を強く感じさせるダメージデザインを、現代人の皆が毎日袖を通すカットソートップスに加えたのはブランドからのメッセージ。90年代に世界を席巻すると彗星のように消えていったグランジムーヴメントの息遣いを、glambは今も私たちの日常に据え続けるのです。

 

GB0322 / JKT13
Unknown Reversible Coat
Color:Black, Blue / Price:59,400

トラッドとアウトドアの融合
ヴィンテージ、トラッド、アンティーク。古き服たちは私たちの心を惹きますが、現代的な感性を忘れて袖を通すとスタイルは途端に仮装へと変わってしまう。20世紀よりもさらに前、トラッドやアンティークいった言葉で表現される時代の愛すべきコートスタイルを現代に蘇らせるべく、glambが掛け合わせたのがアウトドア。アンティーク時代には当時における防寒性の高さからアウトドアウェアだったツイードコートを、現代のそれであるパディングコートと融合。名もなき作家たちが袖を通しただろうトラッドなコートを、現代のストリートでも浮き上がることのないリアリティある1着に仕立て直しました。

 

GB0322 / KNT10
Chequered Cardigan
Color:Navy×Wine, Black×Red, Brown×Orange / Price:33,000

ロックと絵画のミクスチャー
白人音楽であるパンクと黒人音楽であるスカ、それらの融合によって1970年代後半に生まれた2トーンムーヴメント。チェッカーパターンは「白」と「黒」の一体化の象徴としてムーヴメントのシンボルとなりました。今季、“The Unknown”をテーマにしたglambはチェッカーの四角一つ一つを画家のパレットに見立ててカラーリング。個性の異なる3種のカラーバリエーションは、それぞれ誰のパレットだったのか。そんなことを想像するのも楽しい1枚に。

 

 

glamb Autumn Collection 2022
“The Unknown”

Behind the Collection
– アイテムが生まれる舞台裏

AfterWords
– ブランドスタッフが語る最新コレクション

STAFF STYLINGS AUTUMN COLLECTION
vol.1

STAFF STYLINGS AUTUMN COLLECTION
vol.2

STAFF STYLINGS AUTUMN COLLECTION
vol.3

 

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