2023.02.09

AfterWords – glamb Summer Collection 2023

glamb夏コレクション“Killer Street”
ブランドのショップとオフィスが位置する通りの俗称、
キラー通りの名を冠したコレクションでは
昨今のコレクションでも最大型数となる
119型をラインナップ

ブランド設立20周年への思いと共に、
今夏のワードローブの物語を

ブランドスタッフが綴る

 


■コレクションへの思い
ブランド20周年を記念して、今までのコレクションテーマを全てプリントしたスタッフ用のパーカーを作った。元々は会長の完さんが作ったブランドだが、コレクションテーマを見る限り、半分以上は僕が手掛けたコレクションになっていた。
今回は型数が約120型と、ジャケットなどをデザイン出来ないわりに品番が多い。実は、僕以外の人がデザインしたアイテムも25型ぐらいある。自分ではデザインしないアイデアを期待と共に第三者として眺める。こうしたミクスチャーがブランドと僕自身にも新たな形として加わるのが面白い。
しかしながら、一番のヒット作は僕が“コレ、もしかしたら超ヒット作になるんじゃない?”と陰で思いながらデザインした、何気ないけど、新しいテイストの一枚。自分の感覚が当たる時は気分がいいし、ホッとする。毎コレクション、新しいテイストのヒット作を求められる。それに常に答えるのが僕の仕事だ。毎回綱渡りをしている気分だけど、自分に合っている。
さて、皆さんはどれがそのアイテムか当てることが出来るでしょうか?????

■今季の一押しアイテム
AC01 : Killer Eyes Sunglasses
僕は眼鏡やサングラスが大好きだ。ヴィンテージ物や、風変りな物など沢山のアイウェアを所有している。
glambで僕がデザインするサングラスは2回目となる。生産背景にこだわり、僕自身が良さそうと思った工場を調べ、営業メールをした。基本的に僕は営業メール的なことはせず、受け身パターンが多いのだが、サングラスへの愛情が濃いが故に重い腰が動いた。
色々な業者さんからメールが返ってきたが、一番僕が作りたい物を実現出来そうで、テンポ良く話が進む業者さんが一件あった。彼の物作りに対する感覚がとっても好きで、この人に作ってもらおう!と思った。しかも、話を聞くと彼はglambユーザーだったのだ。同じものが好き同士が揃うと、スパークが生まれる。glambのことが好きな人が作ったんだから間違いない。こういう時にデザイナーやってて良かったなって思うんです。

■夏と私と洋服と
僕は18歳から23歳までカナダに住んでいたのだが、カナダの夏はマジで最高だ。30℃ちょいぐらいで湿気が全くない。夜は少し肌寒く、Tシャツの上から何かを羽織って1日のうちに2度おしゃれが出来る。
ある夏、僕が通っていたカレッジでソフトボール大会があった。ルームメイトのタナー(警察官)と友達数人でチームを作り、参戦した。チーム名は木更津キャッツアイから取り、“Cats Eye”だった。僕の手書きでオリジナルロゴユニフォームを作り、全員に配った。トーナメントはもちろん優勝。賞金を手にして、みんなでバーに行ってチキンウィングスを食べてカラオケした。まる焦げになった僕の顔はもはや出身国不明の不法滞在者のようにも見えた。
その夏一番の思い出は、僕の友達のマイクが当時マリナーズに居たイチローのファンで、私服で彼のユニフォームを着ていた。しかし、白人ながらマイクの顔はマリナーズに移籍したキャッチャー、城島にそっくりなのである。
“イチローじゃなくて、城島のユニフォーム着ろよ”
2008年 流行語大賞 in Canada。

 

■コレクションへの思い
真冬にサマーコレクションの撮影が最もモデルさんにはタフな現場らしい。ANAの特別なキャンペーンにも背中を押されて、ロケ地の候補の一つであった沖縄ロケの決断をした。イメージ写真を撮る時に意識しているのは、特定の場所を感じさせないどこか非現実の世界として切り取ること。沖縄っぽさはエメラルドグリーンの海からしか感じられないかもしれない。どこに行ったって、僕らは朝夕の斜光を求め続ける。夜も明けない真っ暗な空をジッと見つめる。メイクもスタイリングも完璧な状態のモデルのZENとFELIXがスタンバイしている。朧げな光が見えたその瞬間からいきなりフルスロットルだ。そこにストロボや長時間露光で、さらに写真ならではの表現をトッピングしていく。モデルの2人もこのピークにしっかりベストを尽くしてくれる。
正直、撮影するために作られたハウススタジオでは心を動かす写真を撮ることは難しい。偉大なる太陽と壮大なロケーションの力を借りて、僕らは説明不要の条件反射レベルで心を動かす写真を目指し続けている。是非カタログでご覧ください。もしカタログお持ちでない方は僕にDMください。数量限定でプレゼントさせていただきます。

■今季の一押しアイテム
SH02 : Orient Flower SH
ロックスタイルの正装のひとつは花柄シャツだろうと思う。振り返ると数多くのロックバンドの方々にステージ衣装としても提供させていただいた。ステージを縦横無尽に動きまわる時も、しっとりとリズムを支える時も、ミュージシャンを引き立たせてきたと自負できる。僕自身も大切な撮影現場や展示会ではよく着ている。是非みなさんの身を引き締めるここぞの一枚として選んでもらえればと思います。

■夏と私と洋服と
20代前半はロックフェスキッズだった。glambのアロハシャツを着て広い会場のステージ間を汗だくで駆け回っていた。ロッキンのレイクステージRIZE登場、骨太ゴリゴリのロックサウンドに最前で揉みくちゃになりながら、その格好良さを見上げていたのが懐かしい。春の金子ノブアキさんに続き、今季はJESSEさんとのフォトセッションが叶った。ステージで見た人物像そのままのカリスマ性が撮影スタジオでもあった。最初と最後にはその強い眼差しで目をしっかりと合わせ、そして力強い握手。僕らglambチームはもちろん、片付けにきたスタジオスタッフにもそうだった。生き様とはこういうことなんだ、カッコよすぎだ、、、。

 


■コレクションへの思い
主にコラボレーションを担当している私です。またglambの服作りも担当しているのも私です。年に4回のコレクションとコラボレーションが被る時、仕事のピークを迎えるのでメンタルの崩壊を迎えます。今回も平常通り迎えました。20周年と言う事でとてもとてもおめでたいです。そんな中、ひっそりと私もこの会社で勤続15年を迎えさせていただきました。会社側からROLEXでももらえるかなと思いましたが特に何もなくこちらも平常通り過ぎました。あれやこれやと恨み節を書かせていただきましたが、毎日を楽しく過ごしております。今後、皆さまがワクワク出来る発表も控えておりますのでどうぞご期待ください。

■今季の一押しアイテム
P19 : Heavy Remake Tight Denim

驚いてください、このデニムにはすごい技術がいっぱい入ってます。シルエットはスキニーでリメイク箇所がたくさん。通常であればリメイクしてあるところは、ストレッチであっても伸びないのだがこれは違う。特殊なリメイクを施しておりめちゃくちゃ伸びるので安心して下さい。世界の児島による洗い加工に加えて、最新技術であるレーザーを使い穴開け。表面のみを焼き横糸をきれいに残す。オートメーション化のため、穴の形状がほとんど同じ位置と形に。穴を開けた個所にあるリメイクには刺繡マシンでセミオート化。日本の技術はまだまだ進化し続けます。

■夏と私と洋服と
90年代夏の僕はFred Perryのポロシャツに、オーバーサイズのレギュラーLEVI’S501。足元はairwalk ONE、全身親に買ってもらった。一張羅と言える位こればかりを着ていた中学生時代。雑誌に掲載されるスナップ写真を撮ってもらうためによく代々木公園か中央公園に出向いていた。おしゃれ上級者はカラーで大きく掲載してもらえるが、モブは白黒の1ページの中に大量にいる人の中の一人。それでも嬉しくて何回もチャレンジしていた。実家には同じ格好をした白黒のページの雑誌が何冊かあった。今となっては恥ずかしいが当時は胸を張って自慢していた。今でもこの時代の事は鮮明に思い出せる。手が出ない物をやっと手に入れた時の喜びを味わったのがこの時初めての事だったかな。

 

■コレクションへの思い
ブランド設立20周年。第一弾の前回はブランドに所縁のある20名とのフォトセッションを発表しまして、20年を振り返りながらもこの先の10年、20年を見据えた良いスタートが切れたと自負しております。第二弾となる今季、行動を制限され続けた過去三年の夏から一歩、前進した夏を迎えることができると信じ、どこか出かけたくなるようなアイテム達でお出迎えします。

■今季の一押しアイテム
CS07 : Pray In Universe Big CS
Spring Collection 2023にて好評だったGrunge Stream CSのアンサーアイテムとしてリリースされたPray In Universe Big CS。フロントに所狭しと並べられた数々のモチーフはさながら小宇宙のようでglambの遊び心が詰まっております。特筆すべきはカラフルな糸で施された手刺繍。手に取った方はその立体的な加工に驚かれます。画像だけでは伝えきれないポイントもありますので是非、展示会やショップに足をお運びください。

■夏と私と洋服と
折角ならglambの歴史が始まった2003年を振り返りたいと思う。10年一昔前なら20年前なんて二昔も前、普通なら思い返すのも一苦労なのだがこの年の夏に関しては今でも鮮明に思い出せる。8月3日のうだるような暑さの中、僕は千葉マリンスタジアムのメインステージ最前列にいた。もちろんTHE STROKESを一番近くで観るためだ。今より一周り細いウエストをスキニーパンツに押し込み、LIVE AIDの古着Tシャツにオールスターハイカット、自分に限らず客席はそんな恰好で溢れていた。服っていうのは纏うだけで憧れのあの人や好きなブランドに近づける、そんな側面もあると思います。glambもそんな風に思ってもらえるブランドであり続けたいです。

 


■コレクションへの思い
ブランド20周年の節目ということでglambをご愛用いただく20名にモデルで登場いただいた前季でしたが、今季はJESSEさんにモデルでご登場いただきました。撮影当日、スタジオに入ってきたJESSEさんを見て心を奪われたのがその髪の毛。ブリーチしたブロンドと黒毛、そこに白髪が混じり、変わらないストリート感と年輪が一体となった趣き。本当にセンスの良い方だと胸を打たれました。今回はアップのカットも多いので、ぜひ一緒にしびれましょう。

■今季の一押しアイテム
JKT03 : Half Sleeves Double JKT夏のスタイリングを考えるときに気になるのはどうやってきっちり見せるか。ライダースもスラックスと合わせたり、レザーパンツは上品なタートルネックニットと合わせたり、そうした濃淡をつけにくい夏は着こなしがラフになりがち。敢えて長袖シャツを着たりも一つですが、このダブルジャケットがあれば今夏はもう悩まずにいられそう。二の腕が隠れるドロップショルダーも好きなポイント。一番大きいサイズでラフに着てみようかな。

■夏と私と洋服と
毎年夏になるとかけたくなるのがオプティシャンロイドとのコラボレーションでリリースしたサングラス。しっかり調べていないけれど、リリースしてからもう10年以上は経っている商品。丸みのあるフレームが最近はトレンドだけど、僕のロイドは硬派なウェリントン。大きめのサイズが特徴で、このサイズ感があるからトレンドに捉われず身につけられる。もう10年分の思い出があるはずですが、こうして原稿に向かっても何も思い出せない。いろいろな海に行ったはずなんだけれど。でも、このサングラスは思い出に残らないようなふとした瞬間にこそかけていたいような眼鏡。今年は主張たっぷりのKiller Eyes Sunglassでちゃんとした思い出を作ろうかな。

 

■コレクションへの思い
コロナ禍でひそかに頑張っていたことがある。ダイエットだ。本当に少しずつ少しずつ減っていったのであまり社内では気づかれていないけれど、MAXから10キロ以上減った。500gのステーキ20枚分の肉が無くなったのかと思うと感慨深いものがあります。体型を隠してくれない夏の装いはあまり好きでは無かったけれど、今夏はどれを着ようかなと素直な気持ちで刷り上がったばかりのルックブックを眺めることができている。ブランド20周年でロゴも変わった。僕も変わった。これからもっと変わろうと思う。ダイエット成功体験を自信に、今年中に家と車、結婚式まで頑張ろう。

■今季の一押しアイテム
CP05 : Spin Logo Bucket Hat子供の頃から頭が大きかった。兎にも角にも帽子が入らず、小学校低学年の時に買ってもらった西武ライオンズの青いキャップは大人用で、アジャスターを外して着用していた。そんな僕が普通に楽しめる数少ないヘッドウェアの一つが柔らかいバケットハット。これは内側にアジャスターも付いているのでさらに問題無しだ。日焼けシミが気になる年頃、ブリムが広範囲をカバーしてくれるのも嬉しい。この夏は小物の不動の4番になりそうだ。

■夏と私と洋服と
制服に縛られて陰キャしていた中学から一転し、何を着ても自由だった高校時代。その夏、下着と言えばお母さんが買ってきてくれたブリーフしか知らなかった僕は生まれて初めてトランクスというものを手にしていた。いったいどういう経緯だったか忘れてしまったけれど、それを下着だと認識していなかった僕はブリーフの上にトランクスを穿いて出かけるという暴挙を犯してしまったのだった。リアル「ブリーフ&トランクス」。電車の中で寝ていたら中学生みたいのが集まってジロジロ見られていました。そのまま寝たふり続行したけど。そんなわけで、今でもショーツを穿く時には毎回「なんだか短すぎると思ってたんだよなあ」と当時のことが頭に浮かぶのです。

 

■コレクションへの思い
はじめまして、新しく入社した橋本真生と申します。マイキーとお呼びください。
今回で2度目のジョインとなるコレクションですが、今までお客さん側として楽しみにしていたコレクションに直接携わらせて頂いてる時間はとても新鮮で、楽しく向き合うことが出来ました。ブランドサイドに立ってみると、服にはそれぞれに思いが込められているのを身に染みて感じました。そのメッセンジャーとして、店舗を代表して発信をしていきます。今後ともよろしくお願いいたします。

■今季の一押しアイテム
KNT03 : Leopard Summer CardiganどうしてもTシャツやショーツなど、簡素なスタイルになってしまうのが、夏のファッション。着重ねてお洒落しようと思っても、暑さに負けて結局シンプルな組み合わせを選んでしまう。そんな方にオススメなのがこちらです。サラッとした生地感で夏向きに作られていて、暑くなく、下にタンクトップなどを着るだけで完成するので非常に使いやすいです。インナーとボトムを調整すれば秋や春でも活躍できるので、色々な遊び方をしてみてください。

■夏と私と洋服と
印象に残ってるのは、18歳の時に約1ヶ月半ほどセブ島へ留学へ行った事ですかね。ボンジョビに影響されて英語に興味をもち、本格的に勉強したいと思い、大学の留学カリキュラムに参加して行きました。セブ島は、何より自然で遊べるスポットが多く、ジンベエザメをド近距離で眺めながら遊泳したのは楽しい思い出です。ボンジョビに影響されたこともあり、ロック系のストリートファッションに憧れがあり、ファッションはノースリーブやTシャツに、穴空きスキニーにスニーカースタイルばっかりでした。ただでさえ暑がりなのに、日本より気温が高いセブ島で毎日ぴったりスキニーを履いて汗かいてたのがとても懐かしいです。

 

■コレクションへの思い
今回のコレクションでは30型程デザインを手掛けさせて頂きました。ここまで多くのデザインを任せて頂いたのは今回のコレクションが初めてで、やり甲斐と緊張感をもって挑めました。経験した事の無い量の型数を前に事前に取り組んだものの、ロックダウンなどがあり思い通りにいかないスケジュールを強いられるプレッシャーは凄まじかったです。無事にサンプル製作と撮影を終え、デザイナーのTKさんは撮影が終わるといつも体調を崩すのですが、今回はロックダウンからのプレッシャーから解放された僕の体がノックダウンしてしまいました。燃え尽きるまで挑戦できた夏コレクションになっていますので、くれぐれも火傷にはご注意ください。

■今季の一押しアイテム
CS10 : Layered Sports CSglambという枠に囚われず挑戦した一着です。普通スポーツのユニフォームってパフォーマンスも兼ねて一枚で着るものが多いと思うのですが、野球はアンダーウェアを重ね着してて、そこにファッションとの親和性を感じたのがデザインするきっかけのひとつでした。デザインがモックネックなのもアンダーウェアの特徴的なもののひとつです。ただの重ね着感では勿体なく感じたので、敢えて野球モチーフのグラフィックを身頃の途中で切ることでレイヤード感を強調し、モードな演出にも成功しました。今となってはデザイン前にプロ野球チップスを箱買いしたあの時から、このアイテムを作ることは決まってたのかもしれないです。

■夏と私と洋服と
小学生の頃、遊戯王カードが好きで友達やお店の大会とかによく行ってました。当時はサッカーのクラブチームに所属していて夏になるといろんなクラブチームと試合をする期間があって、同じタイミングで遊戯王の大規模大会もあり予定が被ってしまったんです。サッカーと遊戯王を天秤にかけた時、迷わず遊戯王を選んで大会に行ったのですが、結果は全敗。そして親にサッカーの試合に行ってると思わせるように着ていったチームジャージが仇となり、帰り道にコーチに見つかって親とコーチにダブルでめちゃくちゃ怒られました。あの時、替えの洋服を持っていってたらとこの歳になってもたまに思います。いや、そもそもサッカーを選べ。

 

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