Interview

Interview : Yuta Teramoto (glamb)

今回、glambのモデルを務めた理由を改めて聞かせてください。

単純に、いっぱい着てるんですよ。スタイリストの槌田さんがglambをいつも持ってきてくれるので、スタイリングが入る撮影ではほぼ毎回というくらい（＊）。普段、僕のファッションへの関わり方は消費者側です。気に入った洋服をただ着て、なんか嬉しいなと思ったり。でも今回はファッションの発信側に携わることができる。それがおもしろいと思って、新しい世界を見たいという気持ちでお邪魔しております。

本年7月に公開された最新のアーティスト写真でもたなかさんはglambのFlip Tongue Sneakersをご着用

印象に残っているglambのアイテムはどんなものでしょうか。

やっぱり、2022年に豊洲PITでライブをした際に着た水彩柄のシャツですかね。当時出していたアルバムは『CATSLE』といって、ツアーも“城”という神秘的な世界観でのステージを考えていました。シャツを見たときに“人魚”のようなイメージが浮かんで、そのムードがツアーのコンセプトとかなりフィットしていて。普段は虫取り少年みたいな格好をしている僕が「ちゃんとした服ってすごい」「服の持つパワーってすごくあるな」とわかったのもglambを着ていたときですね。

その後、Billboard Live TOKYOでのライブは僕もお邪魔させてもらいました。会場では水彩柄のシャツを着ている男の子も見かけて、たなかさんのアイコンとしてのパワーを感じました。たなかさんは〈ぼくのりりっくぼうよみ〉でのデビュー当時からアイコンとして世間の注目を集め続けていますが、アイコンとしてのご自身を意識するのでしょうか。

意識するのは僕自身のことよりは、僕らが作っている音楽とか、その言葉です。作品が受け手にとって生きる上での指針になれるようにというとわかりやすいかもしれませんが、それだと大きすぎて傲慢な感じが出てしまうので、そうではなくて人生の補助線みたいなものとして機能してくれたら嬉しいなとずっと考えています。

今回、glambを通してたなかさんの音楽に出会う方もいるかもしれません。Diosがアーティストとして目指すことを教えてください。

ポップスの世界において、ただ聞いて「楽しい」「嬉しい」「気持ちいい」ということもとても素晴らしいんですけど、それ以上に聴いた人の人生を数十年単位で揺らせるような表現をしていきたいなと思っています。glambを通して僕やDiosを知ってくれた方にも、それがはまったら嬉しいなという気持ちです。

それでは最後に、そんなglambのお客さまに対してDiosから1曲贈るとしたらどの曲でしょうか。

Diosのセカンドアルバムで出していく「自由」。1曲の楽曲なんですけど3曲分の展開があって、七変化感のあるglambのスタイルが好きな方にはヒットするのではないかという気がしています。