Blue Noise NOT FOR ORDINARY PEOPLE glamb

Scroll

神経質が祟って眠りに就けない時、僕は海の音やホワイトノイズを聴きながらベッドで過ごす。隣の部屋の人からしたらラジオか何かの雑音にしか聞こえないだろうけれど、ノイズに包まれてまどろんでいると、夢と思考の境からデザインが浮かぶことがよくある。
最近では別世界からやってくるアイデアに僅かな期待すら抱くようになり、これまでのプレイリストに不満を抱く始末になってしまった。
もっと“良い雑音”を探すための模索をしていたとき、ノイズには波長によって7色のカラーネームで呼ばれていることを知った。そうして僕は、僕の心を一瞬で突き刺す、運命の音色と出会った。

Blue Noise。

その音はまるで、雨が降る海の中で何かを叫んでいるかのようであり、寂しさの中に力強さが隠されていることを仄めかす詩のようだった。シンプルで、人の心を無にさせるはずのノイズが何かを伝えようとしていたのだ。

ブルーノイズが僕が“Rebirth”と同時に今季表現したかったglambとしての“シンプル”の在り方だった。意見がない人間はつまらない。色や柄によって武装する足し算ではなく、物や人としての存在価値を剝き出しにする引き算を僕は試みた。僕はまた眠れぬ夜に怯えながら、この15型をBlue Noiseと名付けてあなたの心に突き刺すことにした。

いつか必ず、長い眠りに就く事が出来るのだから、今は起きていよう

LIVE NOW, DIE LATER

glamb Head Designer
TK