"Dolce Far Niente" Spring Collection 2027
海外を旅しながらコレクションのデザインをする。
それが僕の日常であり、インスピレーションの原点だ。建造物、自然、そしてアート。
今回、僕の心が呼び寄せられたのはイタリアだった。ローマから始まり、ナポリ、アマルフィと南へ下る旅。
古代の記憶がそのまま残るローマの街。
その中心に位置するカトリックの総本山・バチカン市国。
美術館に展示された、一日では視界に収まらないほどの宗教画。
街のあらゆる所で僕らに微笑みかける聖母マリア像。
大いなる信仰の歴史を目の当たりにし、
僕は聖書を読みながら絵画に秘められた神聖な暗号を探し求めた。
マルゲリータ発祥の地、ナポリでは教会の隣にある修道女が暮らしていた建物に滞在した。
窓の外には教会、古い石壁から差し込む光が薄暗い部屋を照らした。
静かな部屋から一歩街へ出ると、絶え間なくクラクションが鳴り響き、街は人々の活気に満ち溢れていた。
どうやらこの神秘的な町ではマラドーナも崇め奉られる存在らしい。
狭い路地には彼のポートレートが至る所に掲げられていた。
神はいろいろな形を取って現れることを改めて感じた。
美しい建造物やアート、食文化があるイタリアではもう一つ、魅力的な文化があることに気が付いた。
映画の『食べて、祈って、恋をして』を観たことがある方はご存じかと思うが、
この国には“Dolce Far Niente”という言葉がある。
“何もしない時間を贅沢に味わう”と言った意味だ。
東京に生まれ、常にアンテナを張り巡らせてクリエーションをしてきた僕の脳内にはない思考。
最後に僕がペンを置き、考え事やアイデア探しを止め、何もしない時間を肯定的に思ったのはいつだったのか___?
その問いを頭の片隅に残しながら、
アマルフィではベスパのスクーターにまたがってビーチまで下り、
ただひたすら地中海を眺めて現地の人が楽しむ日常に触れた。
何も生産していないはずの時間は心を満たし、デザインの本質のようなものが頭に過る。
僕はなぜ洋服をデザインしようと思ったのか、glambのアイテムを手にした人にどうあって欲しいのか。
それは、纏う人の人生を感情的に豊かにしたかったに違いない。
ナポリで買ったリネンシャツのボタンをいつもよりひとつ余分に開けて、
朝はカプチーノを飲みながら読書をして、午後はエスプレッソで気分転換。
そんな何気ない日常の美学を味わいたくなる今回のコレクション “Dolce Far Niente”
イタリアで感じたリラックスムードと、glambらしいエッジの効いたグラフィックや一癖ある生地使いの融合。
この服を纏った時、あなたの日常にはどんな美しい空白が生まれるのだろう。
Leave a blank space in your busy mind.
glamb Head Designer
TK
The sweetness of doing nothing.
Time slows, and life finally feels like yours again.
Leave a blank space in your busy mind.
Photo : Yuko Takakai
Video : TK
Model : Felix, Afee, Hugo, Zen

























































































































































































































































































































































































































































































































